森山大道さんを記録した写真のタイトル
2008年から恩師の森山大道さんを記録しています。現在、2020年に写真集出版することを目指して出版社を探しています。タイトルは森山さんから「森山×小原」で出せないかな?の一言で、「森山大道×小原里美」にしました。
◇企画概要:撮影者・小原里美は、路上で撮影中の写真家はもちろんのこと、写真展の展示搬入作業、打ち合わせ、トークイベント等、さまざまなシーンの森山大道に密着し、国内外を問わず2008年から2018年に渡り撮影してきた。その、総撮影スチールは7306枚、総収録動画時間4時間58分46秒(2018年9月現在)に及ぶ。さらに「+1」として、森山が講師を務め、撮影者が学生として在籍していた東京ビジュアルアーツの授業も記録した1年も併せて掲載予定(1995年3月から1年間撮影)。
イギリス・ロンドンの「テート・モダン」で開催されたウイリアム・クラインとの2人展、東京都写真美術館、夕張美術館、札幌宮の森美術館、国立国際美術館、などなど、美術館やギャラリーの関係者しか見ることのできない、貴重なバックヤードの森山を記録。
さらに、70年代から交流のある写真家の石内都や山内道雄とのトークイベントの内容や、故・中居裕恭との対話など、テキストも併載したい。
◇被写体:森山大道(もりやまだいどう)。写真家。1938年、大阪府池田市生まれ。グラフィックデザイナーを経て、写真家 岩宮武二、細江英公のアシスタントとなり、1964年、独立。アレ・ブレ・ボケ、ノーファインダーとラディカルな表現で写真界に大きな影響を与えた。『にっぽん劇場写真帖』(1968年)、『写真よさよなら』(1972年)など数多の作品集がある。イギリス「テート・モダン」(2012年)、大阪「国立国際美術館」(2011年)、フランス「カルティエ現代美術財団」(2003年)、アメリカ「サンフランシスコ近代美術館」(1999年〜メトロポリタン美術館など巡回)など、世界中で大規模な個展を開催。アメリカ「国際写真センター」(ニューヨーク)Infinity Award功労賞(2012年)、ドイツ写真協会・文化功労賞(2004年)、日本写真家協会・文化功労賞(2004年)、第44回毎日芸術賞(2003年)、日本写真批評家協会新人賞(1967年)など多くの賞を受賞。
◇そのほかに登場する写真家:瀬戸正人、楢橋朝子、沢渡 朔、石内 都、マーティン・パー、ウイリアム・クライン、中居裕恭、山内道雄など(順不同)。
◇企画意図:世界的に「巨匠」と呼ばれる森山大道は写真界やアート界だけにとどまらず、ファッション、音楽、芸能の世界にも幅広いファンを持ち、初期に発表した作品は半世紀以上を経た現在も、世代を超え若い各ジャンルのアーティストに大きな影響を与えている。また現在、森山自身も精力的に新作を発表し続けているが、写真家は意外と自分が写る写真は少なく、これほど長期間に渡り森山の活動を記録したものは他に例がないと思われる。
写真史に名を残こす、世界中の写真家からリスペクトされて続ける森山大道の活動の記録は、文化的にも貴重な財産となりえるはずである。
◇考えうる読者層:世界中の森山大道ファン、コレクター、写真やアートの愛好者、写真関係者、美術関係者、美術館、写真学校やアート系のスクール、図書館など。
◇撮影者:小原里美(おばらさとみ)。1975年東京生まれ。東京ビジュアルアーツにて森山大道に師事、1996年卒業。第19,20,22,23,24回写真新世紀で佳作、2001年度奨励賞を受賞。2002年コニカ フォト・プレミオ入賞。ゼラチンシルバープリントを中心に数々の個展や雑誌等で作品を発表。2010年にネイティブアメリカンの居留地を撮影した「Ahe’hee」(ビートル)、2013年に北欧スウェーデンを数年に渡り撮影した「SWEDEN」(蒼穹舎)を出版。2018年に全て自分で編集、製本したZineを創刊、第一冊目は「東京は雪」。また、アパレルブランドとコラボし、数々のグラフィックTシャツが販売される。
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